ウナボンの泣き泣き日記

ウナボンの泣き泣き日記

12.いよいよ判定

☆いよいよ判定☆

2003.2.3(33歳)

ここまで緊張したのは久々。学校の合格発表以来かもしれない。
驚くほどにじみ出る汗、口の渇き・・・。
待合室で飲み物を飲みながらテレビを観るものの、何も頭に入ってこない。
テレビ画面も周囲の景色と何ら変わらず、目に映っただけだった。
緊張するのでトイレに何度も行った。
トイレから戻ると看護婦さんに名前を呼ばれた。
「採尿してきてください」
と言われてしまい、文字通り搾り出した。
そしてまた待ち時間。

それからT先生に名前を呼ばれるまで、どれだけの汗をかいたのだろう。

とうとう呼ばれた。
扉を開けると同時に
「どう?ダメ?」
とすぐに質問をした。
するとT先生は両手を差し出し下を向き、暫く沈黙した。
意味のわからない私は
「やっぱりダメ?」
と再度聞くと
「おめでとう!妊娠してたよ!」
と言った。
「ホント?」
T先生が両手を差し出した意味がやっとわかった。
私もT先生の手を握り返し、二人で手を取り合ってしばらくの間喜んだ。
温かくポチャッとした手がまた嬉しい。
尿検査の結果を見ると確かに『+』と印が浮き出ていた。
すると、また喜びがこみ上がってきて、再びT先生と手を取り合って喜んだ。

本当はキャッキャ騒いでT先生に抱きつきたいくらいの気分だったが
‘ここは不妊病院だった・・・’
と、浮き立つ気持ちを抑えたのを覚えている。

妊娠できたから、もうどうでもよかったのだが
「お腹が張る」
と一応伝えると内診してくださった。
「水が溜まってるね、水分をたくさん摂って安静に」
その日はそれだけで、3日後また来るように言われた。

次の日、お腹が張ってあまりにも辛かったのでT先生にメールをした。
すると
『すみません。OHSS(卵巣過剰刺激症候群)です。水分をとって安静に』
とメールで教えてくれた。

2/6、再び病院に行く。
お腹が張って、スカートがキツイ。3日前より更にキツク感じた。
内診を受けるとやはり悪化しているとの事。
卵巣に水が溜まり続いておさまりきれなくなり、お腹に溢れ出した状態。
OHSSは身体の水分が卵巣に集まり、ひどい場合は脳梗塞になるらしい。
副作用など出るはずのない薬を使ったので、こんな事は滅多にないらしいのだが、私の身体はビンゴしてしまった・・・。

1.自宅療養
2.入院
の選択を迫られたが、T先生は入院を勧めていた。
慎重派の私はそれに従い入院を選び、その足で紹介された自宅近くの病院へ行きそのまま入院となった。

***** 13.不妊治療を通して へ続く *****
 


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